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前期・後期の違い

ソニカは、2006 年 6 月から、2009 年 6 月まで販売されていました。

前期型は、2007 年 8 月までで、それ以降は後期型になります。

ダイハツ・ソニカの前期と後期の違いについて詳しく解説します。

外装の違い

外装では、特にフロントグリルの形状が異なります。前期型は網目状のグリルですが、後期型は横基調のデザインに変更され、さらにメッキの装飾が追加されています。

さらに、RS と RS Limited ではサイドストーンガードがボディと同色の塗装に変更されました。前期型では全グレード黒色です。

また、前期型では全ボディカラーに「プレミアムクリアコート」が採用されていましたが、後期型では一部のカラーで廃止されています。

内装の違い

内装では、インパネやドアトリムなどの色が変更されています。前期型はグレーと黒の 2 トーンカラーですが、後期型は黒一色に統一されています。好みが分かれる部分です。

シートの材質が変更され、どちらかというと前期型のほうが高級感があります。

RS Limited のゲート式シフトでは、前期型はシルバー、後期型はカーボン調となっており、素材が異なります。

RS Limited の前期型ではオプションだった 6 スピーカーが、後期型では標準装備になりました。しかし、照明付きバニティミラーは廃止されています。

走行性能の違い

前期型と比べて、後期型のほうがコストカットされている部分が多く、他ダイハツ車とのパーツ共通化が多く行われました。その代わり、新開発エンジンとトランスミッションの改良は進んでいます。

フロントサスペンションのアッパーマウントが異なります。前期型のアッパーマウントはベアリング入りの専用設計品ですが、後期型は通常のアッパーマウントに変更されています。社外のショックアブソーバーを使用する場合、前期用のソニカのみの設定だけということもあり、後期型に装着する場合は前期型のアッパーマウントを用意する必要があります (アッパーマウント自体は互換性があります)。

タービンの大きさが異なります。前期型は大きく、後期型は小さいです。大きいと高速域からの加速に適しており、小さいと低速域からの加速に適しています。街乗りメインであれば、低速域からの加速が良い後期型のほうが扱いやすいと考えることができます。

少なくとも、トランスミッションは改良されています。前期型では高速域での加速時に「キーン」という金属音が聞こえることがありますが、後期型ではありません。

まとめ

端的に前期型・後期型をまとめると、基本的に後期型のほうがコストカット感があります。

しかし、新開発エンジン・トランスミッションの熟練度は後期型のほうが高いため、壊れにくさ、という面においては後期型のほうが幾分か安心できるのかな、という印象があります。しかし、機械なので当たりはずれはありますし、壊れるときは壊れます。

ソニカ本来のツーリング性能や設計思想、という面においては、開発者が意のままに作れたであろう前期型のほうが優れているでしょう。